【いちばんすきな花】名言集を全話まとめてみた!話題の名シーンもご紹介! | ゆりかごブログ

【いちばんすきな花】名言集を全話まとめてみた!話題の名シーンもご紹介!

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新木曜ドラマ「いちばんすきな花」の第1話が、世間に共感の嵐を巻き起こしましたね。

登場人物の言葉が、「心にグサグサ刺さる」「共感しかなかった」「考えさせられるセリフばかりだった」と、SNSでもその名言の多さが話題になったドラマです。

そこで、こちらでは「いちばんすきな花」のセリフの中で、世間にも大きく影響や共感を与えた名言の数々を、全話まとめてみました。

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【いちばんすきな花】名言集を全話まとめてみた!

【いちばんすきな花】第2話の感想とセリフの名言集!第3話の考察もしてみた!

第1話から、たくさんの名言が生まれましたね。

SNSでも、「自分のことを言われているような気がした」「どの言葉にも共感出来た」と、身近な体験として心に響いたようです。

考えさせられる言葉の数々に、1回観ただけでは飲み込めなかった方も多いと思います。

そこで、「いちばんすきな花」の名言を、1話ごとにまとめてみました。

ぜひ一緒に、深くて鋭くて温かい言葉たちを振り返っていきましょう。

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第1話

【いちばんすきな花】第2話の感想とセリフの名言集!第3話の考察もしてみた!

2人組み・1対1

昔から、2人組みを作るのが苦手だった。
-潮ゆくえ

昔から、2人組みにさせてもらえなかった。
-春木椿

昔から、1対1で人と向き合うのが怖かった。
-深雪夜々

昔から、1対1で向き合ってくれる人がいなかった。
-佐藤紅葉

冒頭のシーンで心をつかまれた人も多かったのではないでしょうか。

主演4人の昔から抱えるコンプレックスを、それぞれ違う言葉で表現しています。

苦手で避けてきた人生、求めても手に出来なかった人生が、この一文に凝縮されていて、深みのある言葉だと感じました。

花ってだけで寄せ集められて客の方に顔向けられて、はい綺麗でしょって

苦しかったんですよ。教室が嫌いで。学校の教室。

まぁ教室というかクラスというかそういう集団の単位。

同じ地域に同じ年に生まれたってだけで寄せ集められて、みんな友達、みんな仲良しってあの感じ。

花屋も同じです。花ってだけで寄せ集められて客の方に顔向けられて、はい綺麗でしょって。

ー春木椿

椿が夜々の美容室で語った言葉です。

椿にとっては、学校も花屋も同じ、寄せ集めの「箱」だったんですね。

綺麗でしょ、仲良しでしょ、楽しいでしょと表面だけ取り繕われた「押し付け」が、椿にとっては苦痛で仕方なかったんですね。

終盤、1人テーブルに座り、花を見つめた後、そっと回して花を背ける椿の姿が印象的でした。

届くまでに変換されちゃうんだよ

届くまでに変換されちゃうんだよ。

悩みとか不満とか話しても、相手に届くまでに変換されちゃうの。

嫌味とか自慢とかに。女の子には特にね。

ー深雪夜々

夜々が同僚の相良大貴に話した言葉です。

可愛い女の子や美人な女性というのは、本人の意思とは関係なく、同姓の敵を作ってしまいがちです。

受け取り方次第で、嫌味にも自慢にも聞こえてしまうことって、誰しも経験したことがあると思います。

勝手に解釈されて、決め付けられて、いつしか話すことを諦めてしまった夜々の背景が垣間見えたシーンでした。

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自分的にはしょうもなくても、誰か的には常識で、正義で、絶対ってことあんだよ

価値観ってそれぞれだから。自分的にはしょうもなくても、誰か的には常識で、正義で、絶対ってことあんだよ

ー赤田鼓太郎

婚約者から「女性と2人で会うな」と言われた赤田が、女友達であるゆくえに別れを告げるシーンでの言葉です。

この言葉は、世の中の本質を表している名言だな、と感じました。

価値観の違いから、「こんなことで?」というような話題で炎上したり、戦争の火種になったり。

それでも「こんなこと」でも、誰かにとっては、常識で、正義で、絶対なんですよね。

今度生まれ変わったら、女の子になるから。

今度生まれ変わったら、女の子になるから。そしたらまた友達になろうね。

ー赤田鼓太郎

「私が男だったら良かったのか」と言ったゆくえに、赤田が伝えた言葉です。

男女の友情が成立していたゆくえと赤田だからこそ、この言葉が涙を誘いました。

この後ゆくえが木村カエラの「Butterfli」を泣きながら歌う別れのシーンは泣けましたね。

カタツムリになりたい。

カタツムリになりたい。

カタツムリになりたい。

ー深雪夜々

上司の女性にいびられ、同僚の男性に下心を持たれてしまった夜々が、雨の中歩きながら呟いた言葉です。

カタツムリは雄雌同体で、性別がありません。

夜々の殻に閉じこもりたい心境や、性別のない世界に憧れる様子を、一言で表した名言となりました。

1人の人間は、2人の人間がいないと生まれない。

2人は1人より残酷。2人は1人いなくなった途端1人になる。

元々1人だった時より確実に孤独な1人になる。2人は強いに決まっている。

1人の人間は、2人の人間がいないと生まれない

逆に3人以上の複数人というのは、1人の集合体でしかない。

個々の価値は、間違いなく2人の時の方が1番強い。

ー潮ゆくえ

人間を色々な数の単位で表しています。

「1人の人間は、2人の人間がいないと生まれない」というのは当たり前のことですが、その「2人組み」になれるのは当たり前のことではないんですよね。

全部の言葉に深みがあり、考えさせられる言葉でした。

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居ても居なくても同じで、居ると便利な時だけ使われる。

縁ないんだよね、2人組み。

大人数でワイワイ楽しく薄っぺらい話する友達はいっぱいいるけど、2人ってなると・・・。

嫌われてるわけじゃないけど、誰も好んで自分のこと選ばないし、興味すら持たれないから、いじめられもしないし。

居ても居なくても同じで、居ると便利な時だけ使われる。

まぁ、いいんですけどね。同窓会の幹事してると、みんなと友達でいられるんで。

ー佐藤紅葉

昔から人付き合いの良かった紅葉に、「2人組みが苦手なんて話、紅葉には縁ないよね」と言ったゆくえに対して、紅葉が答えた言葉です。

同窓会の幹事を引き受けた途端に、SNSのグループを退会されたり、サシ飲みの誘いで喜んだ途端に勧誘目的だと気づかされたり、

便利な時だけ必要とされる、というのは虚しいことですよね。

広くて浅い交友関係を構築してしまった紅葉の言葉に、「私紅葉タイプだ」と共感する人が多かったです。

みんなの良い人にはなれるのに、誰か1人の一番好きな人にはなれなくて

僕は、ペアを組む契約を交わした後に、「やっぱりあの子にする」って契約を破棄されたことあります。

何度もあります。昔からそうなんですよね。

みんなの良い人にはなれるのに、誰か1人の一番好きな人にはなれなくて

ー春木椿

昔から2人組みに憧れていた椿の言葉です。

寛容で優しい椿だからこそ、「良い人」にはなれるけど、「好きな人」には選ばれないといった、切なくて胸が苦しくなる言葉でした。

「みんなの良い人」になれることも、本当は難しくて努力がいることだと思います。

二度目、苦手なんで。

忘れ物、気をつけてください。二度目、苦手なんで。

こんなにこんな話したの、初対面で二度目がないからです。

もう会わないって分かってるから喋れるんです。

どう思われてもいいから。

ー春木椿

3人の帰り際に椿が言った言葉です。

初対面は得意」で、「二度目が苦手」な椿。

自分の環境や性格を知らない第3者だからこそ、なんでも話せるということはあるかもしれません。

「初対面が苦手」という方は多いと思いますが、意外と椿のように「二度目が苦手」という方も多いのではないでしょうか。

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第2話

ちゃんと嫌われないよう配慮した。

小学校も中学校も高校も、とにかく全部頑張った。

ちゃんと勉強して、ちゃんと先生の言うことを守って、ちゃんと友達と仲良くした。

ちゃんと笑って、相槌を打って、褒めて、遊んで、宿題を見せて、友達の好きな男の子はちゃんと恋愛対象外にした。

ちゃんと嫌われないよう配慮した。

あんなに頑張って仲良くしてたのに、大人になった今、あの頃の友達がどこで何をしているか分からない。

ー潮ゆくえ

第2話の冒頭のゆくえの言葉です。

同窓会に参加したゆくえですが、当時の友達の結婚式に自分だけ呼ばれていないことを悟り、「何を頑張ってきたのだろう」と悲しくなるシーンです。

「嫌われないよう配慮した」過去って、誰でも経験があるのではないでしょうか。

悲しいことに、頑張っていた時の友達ほど、大人になって音信普通になってしまうことはあるかもしれません。

社交性よ。愛嬌、気配り。

人間に一番必要な能力って、結局あれよ、社交性よ。愛嬌、気配り。

勉強できるとか、お金持ってるとか、そんなの大して大事じゃないんだって。

ー潮みきこ

同窓会から帰ってきたゆくえに話した母・みきこの言葉です。

「知ってるで」と言いながらも、疑問を持っているようでしたね。

確かに「社交性・愛嬌・気配り」は人間関係を良好に保つには必要なスキルです。

ですが身に付けて自然に発揮するには、一番難しいスキルでもありますよね。

良い方の感情は想像できないの?

想像して悲しくなっちゃうから?

良い方の感情は想像できないの?

ー潮このみ

SNSで紅葉が絵を投稿している様子を見せたこのみに、「あぁ・・。いや、SNS見れない。無理」と言ったゆくえに問いかけた言葉です。

本人は好きで投稿しているだけなのに、「売れてるのかな」「仕事は来てるのかな」と勝手に心配してネガティブな感情を持ってしまうゆくえ。

人間はついネガティブな感情に走ってしまいがちですが、「良い方の感情を想像する」ことって大切だなと気づかされた言葉です。

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席があるなら大丈夫だよ。行っても行かなくても。

席があるなら大丈夫だよ。行っても行かなくても。

ー潮ゆくえ

「学校って行った方がいいのかな?」と問いかける希子に対して伝えたゆくえの言葉です。

居場所があるなら大丈夫。不登校をどこか気にしてしまっている希子にも、安心を与えたのではないでしょうか。

みんなと同じ気持ちになれないって、怖いんですよ。

みんなと同じ気持ちになれないって、怖いんですよ。

悪いことみたいに思えちゃうんです。

ー潮ゆくえ

周りに合わせて、波風を立てないように生きてきた、ゆくえらしい言葉です。

「自分だけが間違っているんじゃないかな」と、どうしても少数派になることを恐れてしまうことってありますよね。

人間の心理として、多数派の意見と同じだと安心してしまう気持ちはとても分かります。

いい人

都合のいい人にしかなれなかったな。
ー春木椿

調子いい人って言われるくらいです。
ー佐藤紅葉

頭がいい人ってやつだけよく言われて。
ー潮ゆくえ

顔がいい人です。顔だけがいい人です。
ー深雪夜々

「いい人」にはこんなにも解釈が出来るのかと驚かされた言葉でした。

どれも褒められているようで、チクチクと胸を刺してくる小さな棘があるようにも見えます。

自分はどれに当てはまるのか、他にもどんな「いい人」が出来るのか考えたくなる言葉です。

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言っちゃだめなことはたくさんあるけど、思っちゃだめなことはないです。

同じもの見たからって、みんな同じ感情になってたら気持ち悪いですよ。

どこに気持ちが向くかなんて、人それぞれだし。

言っちゃだめなことはたくさんあるけど、思っちゃだめなことはないです。

ー春木椿

「みんなと同じ気持ちになれないと怖い」と話したゆくえに対して、答えた椿の言葉です。

本当にその通りで、言動には気をつけなければいけなくなってしまった世の中だけど、心の中で思うことは自由です。

「おかげで、見えることだけで幸せを決め付ける大人にならなかったから、それは良かったです」と答えたゆくえも印象的でした。

なんか2人とも、別角度の強めなトラウマがありそうだけど。

今度、あの2人に聞いてみますか?

なんか2人とも、別角度の強めなトラウマがありそうだけど。

ー佐藤紅葉・春木椿・潮ゆくえ・深雪夜々

紅葉と椿は、「理科室や体育館、音楽室などの移動教室」が、1人だと果てしなく長く感じて苦手な経験がありました。

ゆくえと夜々は、「交換ノート的な、仲良し儀式的なもの」が、嫌われたくない気持ちから必死だった経験がありました。

お互いに同じことを考え、「あの2人に聞いてみよう」と、想像して笑い合う仲に発展していっていることに、心が温かくなりました。

毎回掘り返される「別角度で強めのトラウマ」に、心を抉られつつも、見入って考えてしまう不思議な引力が、このドラマにはあります。

これ、忘れていきますね。忘れ物です。

これ、忘れていきますね。忘れ物です。

じゃあ、忘れ物とりにまた来ます。あの2人誘って、来ます。

ー佐藤紅葉

椿の家から帰るときに、紅葉が次回も来るキッカケを作りたくて言った言葉です。

わざと忘れ物を置いていくって、なんだか素敵ですよね。

紅葉の「忘れ物」にしたハンカチを、大切そうに引き出しにしまう椿にもほっこりしました。

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第3話

いちばんすきな花 名言集 全話まとめ

いい子じゃないけど個性的だった僕は、無個性のいい人になった。

子どもの頃の僕は、とにかくよく喋るし、落ち着きがないし、じっと座ってられない子だった。

僕はいい子じゃなかった。

学年が上がると個性的を隠せるようになった。

返事と相槌しか出来なくなった。親や先生はまた心配をした。

今度は、友達に合わせるだけの、一人で何も出来ない僕を心配した。

「1人で大丈夫にならなきゃ。1人で大丈夫にならなきゃ。」

いい子じゃないけど個性的だった僕は、無個性のいい人になった。

それは、いいことなんだろうか。

ー春木椿

第3話冒頭の椿の言葉です。

落ち着きがなく、協調性がない」と言われていた椿は、どんどん自分の個性を隠すようになり、ただ周囲に合わせるだけの無個性な自分になってしまいました。

それが良いことなのか、自問自答し、悩んでいます。

「個性的」という言葉は、時に良い意味でも悪い意味でも受け取られてしまいますよね。

固定観念

女の子は文系でしょって、ママが。

固定観念強めっていうか、時代遅れっていうか。

たぶん、平成が終わったことにも気づいてないと思います。

ー深雪夜々

この後塾に来た季子が、「中学生がみんな学校行ってるって固定観念やめてください」と言われてしまいます。

固定観念とは、

ある人の心中に潜在して、常に念頭を離れず、外界の動きや状況の変化によっても変革することが困難である考え。

です。「これはこうあるべき」など、誰でも持っている昔から身についてしまった考えですね。

今の時代は、「多様性」という言葉が出てきて自由度も広まりましたが、昔はこの考えが根強かったこともあり、選択肢をなくされた経験は多くの方があるのではないでしょうか。

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両思いは好き同士のことだけど、好き同士が両想いとは限らなくて。

好き同士だったけど、両思いじゃなかったなって。

両思いは好き同士のことだけど、好き同士が両想いとは限らなくて。

好きっていうパッケージに満足してるだけみたいな。思えてないんだよ。

それで言えば片思いですらなかった。

それぞれ身勝手に好きだっただけで、むしろ好きって後付けで。

結婚相手に丁度いいから好きってことにして。

ー春木椿

婚約者だった純恋(すみれ)と話している時の、椿の言葉です。

「恋に恋してる」という言葉を耳にしたことがありますが、椿や純恋の場合はこのような形だったのではないでしょうか。

好き同士が両思いとは限らない」という椿の言葉、考えさせられますね。

純恋には嫌われない配慮をずっとしてて、好かれる努力は出来なかった。

純恋には嫌われない配慮をずっとしてて、好かれる努力は出来なかった。

ー春木椿

お喋りな本来の自分の性格を出してしまうと、純恋に「意味が分からない」と言われてしまうのを恐れ、

必死に嫌われない配慮をしてきた椿。

その結果、好きになってもらう努力をして来ず、純恋は男友達の森永君へ気持ちが向かってしまいました。

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自分が悪いって思う方が楽だから。

ごめん。楽してるだけ。

自分が悪いって思う方が楽だから。

ー春木椿

純恋に何を言われても「ごめん。」と謝ることしかしてこなかった椿。

しびれを切らした純恋に、「なにも悪くないのに謝ってると、本当に自分が悪い気になっちゃうよ」と言われたときに返した言葉です。

理解してもらおうと努力するより「自分が悪い」と思い込むほうが楽だと、経験上悟った椿。

その結果、自分の気持ちに蓋をして、伝えることを諦めてしまうようになりました。

一生椿君の感情奪うとこだった。

結婚しちゃわないで良かった。

一生椿君の感情奪うとこだった。

ー小岩井純恋

怒ってることや、悲しんでるし悩んでいることなど、ようやく感情を表に出すことが出来た椿に伝えた、純恋の言葉です。

「いつもずっと、純恋と話すのしんどいなって思ってた。

純恋は俺じゃなくてもいい人で、俺が聞かなくてもいい話ばっかりで。

他の誰かと幸せになってください。」

そう話した椿に、純恋は安堵していました。自分と結婚することで、一生椿の感情を閉じ込めてしまうのではないか、と普段から不安に思っていたのですね。

切ないけれど、純恋の優しさに、椿が救われたのだと安心する瞬間でした。

好きなこと仕事にするのって、覚悟が必要じゃないですか。

花屋が嫌いってのは、そう思い込もうとしてるってやつで。

花が好きだからです。

好きなこと仕事にするのって、覚悟が必要じゃないですか。

ー春木椿

二度目がない初対面だから話せるという椿が、「花は好きだけど、花屋は嫌い」と美容室で夜々に話した時の話題です。

あの時は「学校みたいで嫌い」とも言ってましたが、花が好きだからこそ仕事にしたくないために、嫌いだと思い込もうとしているんですね。

確かに、好きなことを仕事に出来るのはとても理想的ですが、上手くいかないときもあったり、辛い思いをしたりすることも当然あります。

「好き」だったものが、「嫌い」になってしまう可能性もあるのです。

椿が言うように、 好きなものを仕事にする場合、それ相応の覚悟って大事なのかもしれません。

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部室です。

しっくり来る表現見つけちゃいました。

部室です。

約束しなくても、誰かがいる安心感。

でも1人ならそれはそれでラッキー。

サボってるのにサボってない感じも出せる。教室は選べないけど、部活は選べる。

ー深雪夜々

椿の家を「部室」と例えた夜々の言葉です。居心地が良くて、通いたくなるほどの魅力的な空間に、夜々は「部室」と表現しました。

この言葉に、中学・高校時代を思い出した方も多かったのではないでしょうか。

部室では中身のない話で笑いあったり、こっそりお菓子パーティをしたり、1人で横になってみたり・・・

自由に出入り出来る、魅力的な空間だった覚えがあります。

みんな何かしら、”何かぶって”ますよ。

みんなそんなもんですよ。

みんな何かしら、”何かぶって”ますよ。

ー潮ゆくえ

子どもの頃とは違い、「今は落ち着いた大人ぶってるだけです」と言った椿に答えた、ゆくえの言葉です。

ゆくえは「いい先生ぶってます」と答えました。それは、「いい先生だと思われたい」と思っているから、少しでも近づけるように努力した証。

椿も「落ち着いた大人だと思われたい」と思っているから努力し、演じている自分がいるんですね。

周りから「いい人」「いい先生」「落ち着いた大人」と思われているなら、そうなれているということ。

ゆくえの言うとおり、みんな何かしら”こう思われたい自分”になりきって、努力している。

みんな愛すべき存在なんだと思います。

1人で大丈夫って思えるのは、1人じゃないって分かった時なんだなって。

みんながいて、いなくなって、ここに1人になった時、不思議と”自分はもう1人にならない”って感覚になるんですよね。

「1人で大丈夫」って思える感じ。

あれにちょっと似てます、携帯電話。初めて携帯電話持った時の気持ち。

人と繋がる手段をもらったのに、1人で何でも出来る気になる、あの感じ。

1人で大丈夫って思えるのは、1人じゃないって分かった時なんだなって。

ー春木椿

ゆくえの帰り際に椿が言った言葉です。

みんなとワイワイ騒いだ後1人になったとき、寂しさを感じることのほうが多いと思うのですが、

椿は反対に「1人で大丈夫」と思えると言いました。

それは、「またね」と言える関係性が出来たからこそ、「もう孤独じゃない」と感じられたからですね。

関係性を聞かれてもごもごしていた4人が「友達」になれて、心温まる回となりました。

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第4話

いちばんすきな花 名言集 名シーン

私はお人形だ。

私はお人形だ

ー深雪夜々

冒頭の夜々の言葉です。

兄達と遊びたい夜々ですが、母に「女の子の遊び」でもある、お人形遊びをさせられたり、文化祭や職場の「看板娘」「看板マスコット」をさせられたりする過去が紹介されています。

昔からそうやって「可愛いお人形」として扱われてきたことを思い出し、「私はお人形だ。」と語っています。

外見が良いから夜々だからこその苦しみを表した言葉のようです。

必要な区別をしてもらえないって、何よりも差別ですよね。

男女平等っていい言葉になってるの怖くない?

隅々まで男女平等な世界想像してみ。不具合多すぎて、逆にどっちも生きにくいでしょ。

ー谷本杏里

必要な区別をしてもらえないって、何よりも差別ですよね。

ー深雪夜々

「男女平等」という言葉は現在浸透していますが、確かに美容室の先輩が言っている通り、隅々まで男女平等な世界になったとしたらどうなるのでしょうか。

力仕事なども女性がするとなると、体つきが全く違うので、やはり男性が手伝ってくれると助かる部分が多いですよね。

男性から見ても、女性が手伝うことで助かる部分もきっとあると思います。

ケースバイケースで区別が必要なことってあるかもしれません。

男子とか女子とか色の区別してしょうもな。

自由席だから。

男子とか女子とか色の区別してしょうもな。

ー望月希子

ゆくえの勤める「おのでら塾」で、好きなところに席に着いた穂積 朔夜。

生徒が勝手に作った「女子の席」「男子の席」に、「自由席なのに男女を区別してしょうもない」と言った希子の言葉です。

男子が女子の席に座っていることで、からかう人がいる事に関しても「しょうもない」と思っているのでしょう。

今でこそ緩和しましたが、昔は学校でも社会でも、区別することが当たり前でした。

「自由」ということに上手く対応できていない現状が、ドラマ内で表現されていますね。

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他人やけど、他人の方が母親より私のこと解ろうとしてくれとるもん。

他人やけど、他人の方が母親より私のこと解ろうとしてくれとるもん。

ママは母親ってだけやん。産んだってだけ。

お気に入りの人形産んで、それで遊んどるだけ。

ー深雪夜々

ゆくえ、椿、紅葉の3人からごはんに誘われ、母との食事中に外出しようとした夜々。

「友達は他人。家族である母親を優先するべき」と言った母親に対して言った、夜々の言葉です。

自分の理想を押し付け、決め付ける母親より、友達は夜々自身の人となりを解ろうとしてくれている、と初めて反発した夜々です。

自分のことを理解してくれようとしている人に、心を開きたくなりますよね。

「ぬいぐるみに話すのは、言い返されたくないからなんだ」って。

「お姉ちゃん、言い返すからヤダ」って。

「ぬいぐるみに話すのは、言い返されたくないからなんだ」って。

お人形にならないでね。夜々ちゃんでいてね。

ー潮ゆくえ

いつもぬいぐるみに話しかけていたゆくえの妹・このみの話です。

ゆくえが、「お姉ちゃんが聞くよ」と言うと、「お姉ちゃんは言い返すから嫌だ」と言われてしまったそうです。

一方的に話しても、ぬいぐるみは黙って聞いてくれますもんね。

「言い返されたくないから、ぬいぐるみに話している」というこのみの人となりが想像出来ます。

このみのように、言い返さない人や物に思いをぶつけて発散することって、意外と大事かもしれません。

好きだけど、嫌いなところがいっぱいある。

ママの事は嫌いじゃない。好きだよ。

好きだけど、嫌いなところがいっぱいある。

私の好きなもの、分かった気になっとるところがすっごい嫌い。

ー深雪夜々

電話で思いを伝えた夜々の言葉です。

「好きだけど、嫌いなところがいっぱいある。」と言い、好きな色はピンクじゃなくて紫だ、とも主張しています。

今までの辛かった経験を吐露した夜々に、母・沙夜子は

「夜々は、好きな人が、何を好いとうか分かる人になってね。」と伝えています。

しかし、夜々のいちばんすきな花が「紫陽花」だということを知っていた母は、夜々のことをしっかり見ていたことが分かり、胸が温かくなりました。

しっかり自分の気持ちを伝えたことで。親子の関係が良い方向に向かっていくきっかけになったと思います。

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良いとか悪いには理由がいるけど、好きとか嫌いに理由はなくていいんだよ。

良いとか悪いはさ、好き嫌いとごっちゃにする人いるでしょ。

私も絵の良し悪しはよく分かんないけど、好きなのは分かるし。

良し悪しと好き嫌いは違うし。

良いとか悪いには理由がいるけど、好きとか嫌いに理由はなくていいんだよ。

ー潮ゆくえ

紅葉の絵を見て、「絵が上手いね」「才能あるね」とは言われるものの、

ゆくえだけは「好きだ」と言ってくれたことが嬉しかった、と伝えた紅葉に対して、ゆくえが言った言葉です。

好きか嫌いかは、その人の感覚であり、自由な気持ちです。理由はいらないんですよね。

人や物に対しても、感覚的に「この人(物)好きだな」と思うことってありますよね。その「感覚」こそ自分の本音だと思うので、大切にしていきたいです。

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第5話

いちばんすきな花 名言集 名シーン

いじめをしてるやつより、いじめを見てみぬふりをするやつより、誰よりも一番最低なのは俺だった。

生まれてから一度も孤独を感じたことはなかった。

周りにはたくさんの友達がいて、みんなで仲が良かった。

誰とでも仲良くなれて、誰からも好かれて、明るくて優しい、そう言われた。

みんなから必要とされた。

友達がいなくて、いつも1人でいるやつを見つけては、一緒にいてあげた。

いじめをしてるやつより、いじめを見てみぬふりをするやつより、誰よりも一番最低なのは俺だった。

ー佐藤紅葉

冒頭での紅葉の回想シーンでの言葉です。

たくさんの友達に囲まれていた紅葉ですが、1人でいる人を見つけては声をかけ、「一緒にいてあげた」と語っています。

これには相手を上から見下ろしているような表現が含まれていることが分かりますね。

1人の人といてあげることで、優越感に浸ったり、自分の存在意義を示したかったのではないでしょうか。

そんな自分を一番嫌っているのが、自分自身なのだと言っているように思います。

またおいで。

お邪魔しました。

ー佐藤紅葉

またおいで。

ー春木椿

椿の家に泊まっていた紅葉。帰るときの椿と紅葉のやりとりです。

「お邪魔しました」と言う紅葉に、

「なんて言えばいいんだろうね?”お邪魔じゃなかったですよ”・・・?」という椿。

紅葉が少し考えて「”またおいで”じゃないですか?」と言うと、納得してこの言葉を贈りました。

「またおいで」は、また会える、また来ていいんだと安心する言葉ですよね。

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そっちの勝手な罪悪感でこっちの良い思い出塗りつぶさないでよ

そうやって仲良くなるのは普通の自然になる友達と何か違うの?

何でも良いけど、良くないけど。

そっちの勝手な罪悪感でこっちの良い思い出塗りつぶさないでよ

優しいふりしてればいいじゃん。

こっちは優しさだって捉えてるんだから。

ー篠宮

昔教室に1人でいた篠宮と、絵の仕事を通して再会することになった紅葉。

篠宮が、「日陰にいた僕に、声をかけて優しくしてくれてありがとう」と当時の感謝を伝えると、

紅葉は「優しさなんかじゃない。1人でいるやつは絶対裏切らないから、こんな俺でも嬉しそうにしてくれるから声をかけてたんだ」という話を聞いた後の篠宮の言葉です。

篠宮はショックだったでしょう。きっと篠宮にとっては綺麗な思い出だったはずです。

最後に「お邪魔しました」と言う紅葉に、篠宮が「・・・ばいばい」と告げたシーンがとても切なく、”もう会うことはないんだ”と悟り、涙が出ました。

耳貸して

耳貸して

耳貸せるよ。

ー春木椿・佐藤紅葉・篠宮

今回各所に散りばめられた言葉です。

何も用事はないんだけど、誰かに聞いてもらいたい。

胸の中のモヤモヤを、誰かに聞いてもらうことで多少なりともすっきりすることってありますよね。

そんな時に、「耳貸して」と言える相手がいるって、とても大切なことで、救われることだったりします。

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わかってる人がいると、ちょっとだけマシみたいなことは、あるから

紅葉くんは今お腹痛いんだってわかっていたい人はいて、

わかってる人がいると、ちょっとだけマシみたいなことは、あるから

ー春木椿

「お腹が痛い時に、”お腹が痛い”って言える人いますか?」と言う紅葉に対して、椿が答えた言葉です。

確かに「お腹が痛い」と人に言っても治るものではありません。紅葉は今まで人に頼れずに自分で薬を飲んだり、寝たりして1人で解決してきました。

でも、椿が言うように、他の誰かが自分がお腹痛いってわかってくれているだけで、気持ちが楽になることはありますよね。

頼っていいんだよ”という優しい椿なりのメッセージのようにも思います。

誰も余ってない

ゆくえさん、物にも感情移入して辛くなるタイプですか?

ー春木椿

なります。ずっと黄色の心配してました。みんな選ばれて良かった。

誰も余ってない

ー潮ゆくえ

ゆくえが買ってきた色違いのマグカップ。水色・紫・赤・黄色の4色からそれぞれ好きな色を選ぶのですが、

紅葉が黄色を選んだことで、誰もかぶらずに自分の好きな色のマグカップを手にすることが出来ました。

物にも感情移入するゆくえは、「黄色が選ばれなかったらかわいそう」と心配していたんですね。

ゆくえ→水色、夜々→紫、椿→赤、紅葉→黄色で、全部選ばれて良かった、余らなくて良かった、と安心しています。

その人がどう見てるかでいいんだよ。

優しいと思った人にとっては、優しいでいいんだよ。

「綺麗なお花だなぁ」って思ってうっとりしてる人にさ、

「それ棘ありますよ。毒ですよ。」ってわざわざ言わなくていいの。

その人がどう見てるかでいいんだよ。

ー潮ゆくえ

篠宮の絵をゆくえに見せた時に、「優しいね」と言ったゆくえ。

「紅葉の絵も優しいよね」と言うと、「うーん・・・」と言葉を濁す紅葉に対して言った、ゆくえの言葉です。

書いた人がどう思うかではなく、見た人がどう思うかが重要だと言っています。

高校の同級生の篠宮や黒崎にも「優しい」と思われていた紅葉。

その人たちに、わざわざ自分の悪い部分を晒す必要はなく、彼らが思ったのは「優しい佐藤くん」。

それで良かったのだ、と伝えているようですね。

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第6話

いちばんすきな花 第6話

好きな人は自分と幸せになってほしいです。

嬉しかったです。

好きだった人と好きだった人が好き同士。

嫉妬でも負け惜しみでも何でもなくて、本当に嬉しかったんですよ。

なんぼあってもいいですからね、好きだった人の幸せなんて。

好きな人は自分と幸せになってほしいです。

-深雪夜々

今は椿のことが好きな夜々の言葉です。

好きだった人と、好きな人。過去と現在で幸せになってほしい対象物が違うことを気づかせてくれるこの言葉は、なんだか素敵ですね。

夜々らしい可愛い言葉でした。

今のままでいようとしてる人をさ、わざわざ突き放すのも、思わせぶりなことするのも、どっちも意味ないでしょ。

今のままでいようとしてる人をさ、わざわざ突き放すのも、思わせぶりなことするのも、どっちも意味ないでしょ。

ー潮ゆくえ

思わせぶりって、誰の得にもならないもんね。ぶるなら、本当に思ってないとさ。

ー潮このみ

紅葉の自分に対する気持ちに気づいているゆくえの言葉です。

「付き合いたい」という気持ちがないことを分かっているので、わざわざ自分から関係を崩すようなことをする意味がない。

相手を慕う気持ちがないのに、思わせぶりな態度をとっても逆に悲しませてしまって良い結果には繋がらないですもんね。

潮姉妹の考えには納得させられました。

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”好き”を押し付けないのは賢い。行き場がないなら持ってるしかないもん。

紅葉君賢いよ。

”好き”を押し付けないのは賢い。行き場がないなら持ってるしかないもん。

それか、ゴミ箱にポイするか。

ー潮このみ

告白するでもなく、”好き”という気持ちを自分の心に大事にとっている、紅葉を想ったこのみの言葉です。

きっと世間にも、紅葉のように「相手に気持ちを知ってもらおうと思っていない」「想っているだけでいい」という人も多いのではないでしょうか。

その優先順位に自分の気持ち入れ忘れてるんだよ。ちゃんとエントリーして。

俺5歳ぐらいから気づいてたんだけどさ、兄ちゃんさ、

その優先順位に自分の気持ち入れ忘れてるんだよ。ちゃんとエントリーして。

ー春木楓

大きな一軒家に1人で住んでいる椿。引越しを考えているが、ゆくえや紅葉・夜々の誰の気持ちを優先するか悩んでいると話した椿に対する、弟・楓の言葉です。

昔から他人の気持ちばかりを優先していた優しい椿の性格を、幼いながら気づき、心配していたのですね。

楓が言うように、少しは自分のエゴを出した方が、上手くいくことがあるかもしれません。

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好きだと、好きだって言わなきゃいけないの?

告白?しないけど、なんで?

好きだと、好きだって言わなきゃいけないの?

向こうの気持ち分かってるし。なのにわざわざ言うのって、こっちのエゴじゃん。迷惑だよ。

2人にはなれないし、だったら4人のままがいいから。

ー佐藤紅葉

夜々からゆくえに告白しないのか、と聞かれた紅葉の言葉です。

先述したように、紅葉もゆくえの気持ちを分かっているので、あえて自分から関係を崩すことをしない選択をしているようですね。

他人から見ると、「告白すればいいのに」「好きなら気持ちを伝えればいいのに」と思ってしまいがちですが、本人は望んでいない可能性もあるので「余計なお世話」になりかねません。

「好きだと、相手に伝えなければならない」という決まりはないので、それこそ固定概念ですね。

嫉妬は欲望ですから。

未練がなくても嫉妬は生まれるんです。

嫉妬は欲望ですから。人間からなくなることはありません。

-深雪夜々

赤田とゆくえの喧嘩に巻き込まれてしまった椿。説明を聞いた夜々が解釈した言葉です。

恋愛でも嫉妬は生まれるから、友情でも有り得るだろうと言います。

確かに、友達が他の友達と遊んでいたと聞いて、もやっとした覚えはあります。

嫉妬は欲望。人間の本能らしいので、嫉妬を恥ずかしがることはなくていいということですね。

他人の価値観に理解なんて出来ないよ。知ってくれたらいい。干渉しなければいい。

男女の友情は成立しないって人はいるよ、絶対にいる。

でも、私と赤他は友達だった。成立してた。それだけ。他人は関係ない。2人の間のこと。

何が多様性だよ。理解とかいいよ。

他人の価値観に理解なんて出来ないよ。知ってくれたらいい。干渉しなければいい。

ー潮ゆくえ

いちばんすきな花のテーマでもある、「男女の友情は成立するのか」というワードが出てきました。

「しない」という人もいれば、ゆくえのように「成立してた」という人もいます。夜々は、「しないと思っていたけど、条件付で成立する」と考えるようになりました。

結局は人それぞれ。他人の価値観に寄り添うことは出来ても、完全に理解することは難しいですよね。

「こういう考え方もあるのだ」と受け流すことが出来れば、それでいいのかもしれません。

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第7話

いちばんすきな花 7話 赤田とゆくえ

彼女とか嫁からは得られない栄養を潮さんから補ってるってことでしょ?

潮さんに恋愛感情はないって、それも本当だと思う。

だから嫌なんだよ。私には補えないってことじゃん。

比べる土俵が違うから勝ち負けもないって事でしょ。

彼女とか嫁からは得られない栄養を潮さんから補ってるってことでしょ?

ー白石峰子

赤田の嫁である峰子の言葉です。

ひとりカラオケで偶然潮に会ったことを報告した赤田。嫉妬する峰子の、女友達の存在を「栄養」と表現するところが面白いですよね。

人間それぞれに価値観の合う人や居心地の良い人がいますが、嫁や彼女が全てその役割を担えるのは難しいですよね。

本人には相談できないことを他人に話すことで解決できたり、楽になったりすることが出来るので、やはり嫁には嫁の、友達には友達の、

自分にとっての「栄養」となる役割があるのではないでしょうか。

「答えあわせ」じゃなくて、「間違いさがし」って思っちゃうから。

答えあわせ苦手。

「答えあわせ」じゃなくて、「間違いさがし」って思っちゃうから。

ー望月希子

分かる。何でも間違ってる前提で見ちゃうんだよね。

自分は絶対当たってるって前提で生きてる人よりずっといいよ。

みんな何かしら間違ってるんだから。

ー潮ゆくえ

テストの解答を、クラスメイトの朔也と答えあわせすることになった時の希子の言葉です。

この言葉に対しての、潮の返事も納得するものがありました。

自分の中の解答だけが正解だと思っていても、世間一般ではそれが「間違い」だということってありますよね。

「答えあわせ」と「間違いさがし」。言葉は違っても、意味合いは似ていることに、希子の言葉で気づかされました。

あの壁を、有難くも、もどかしくも思えたら、恋です。

あの壁を、もどかしくも有難くも思えたら、恋です。

ー深雪夜々

椿とラーメン一蘭に行ったときの話しをする夜々の言葉です。

一蘭にはカウンター席がありますが、両隣には壁があります。

それは1人で来客しても、周囲を気にしなくて良い、プライバシーを保護してくれるための壁ですが、椿のことを好きな夜々にとっては、

ラーメンを食べる姿を見られるのが恥ずかしいから有難いけど、話しづらくてもどかしいんですね。

ゆくえの言うとおり、一蘭の壁から恋心を学べるとは思わなかったですね。

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第8話

嫌いなポジティブワード

嫌いなポジティブワード

”他人は変えられないけど、自分は変えられる。”

”死ぬ気で頑張れ”

”生まれ変わったら夜々ちゃんになりたい”

”失敗は成功の元”

”止まない雨とか、明けない夜とかはあるけど、咲かない花はあるしね”

ー潮ゆくえ、佐藤紅葉、深雪夜々、春木椿

椿の家で、紅葉が「聞くだけで頭痛くなるやつある」と言ったことがキッカケで、それぞれの「嫌いなポジティブワード」の発表会が始まりました。

「掠り傷いっぱいつけられても死んでしまうことある」「不幸自慢が始まるやつだ」「成功者は悠々と失敗を語るよね」など、少しドキッとするような感想が4人の中で繰り広げられました。

「ポジティブが悪い」というわけでなく、全ての人がそう思えるかというと、そうではないですよね。

みんな何かしら「ネガティブ」な要素は持ち合わせていると思うので、共感できる方も多かったのではないでしょうか。

誰かの前だけの自分ってあるじゃないですか

好きな人と久しぶりに会う時、他の別な好きな人がいたら、感情出しにくい気がしません?

誰かの前だけの自分ってあるじゃないですか。嘘の顔ってことじゃなくて。

ー深雪夜々

ゆくえだけが集まれず、「美鳥」の件はどうなったんだろうと話していた椿、紅葉、夜々。

「ゆくえさんの立場だったら先に2人で会うかも」と言い始めた夜々の言葉です。

みんなの前の時の自分と、誰かの前だけの自分って確かにあるなと思いました。

少しテンションが違ったり、甘えられたり・・・共有してきた時間や背景が違うので、嘘の顔ではなく、「その人とだから出せる自分」というのはあるのではないでしょうか。

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意地でも関わらなきゃって思う。

分かる。意地っていうか、分かるよ。

親とか家族とか関係ないよって言われることあるけど、関係あるもん。

意地でも関わらなきゃって思う。うん、分かる。

ー深雪夜々

美鳥と久しぶりに再会した夜々。塾を閉めて家を売り、母親を見るために北海道に帰った美鳥ですが、「全然帰った気がしないんだよね」と言います。

美鳥の家の事情を後から知った夜々が、美鳥にかけた言葉です。

どんなに「帰りたくない」と思う家族でも、「意地でも関わらなきゃと思う」。

全ての人がそうだとは限りませんが、疎遠になっている家族に対して、少なからずどこかで「家族と関わらなければ」という思いはあるのではないかと思います。

愛着のない場所、誰も待っていない場所、そこに1人で向かうことも「帰る」というのだろうか。

愛着のない場所、誰も待っていない場所、そこに1人で向かうことも「帰る」というのだろうか。

みどちゃんが、いつか自分の居たい場所に帰れることを願った。

「おかえり」と言ってくれる人が、そこにいることを願うしかなかった。

ー深雪夜々

美鳥が母親や親戚中から嫌われ、たらい回しにされた挙句、夜々の家に夏休みの間だけ泊まっていたことを思い出した夜々。

夏休みが終わり、1人新潟に帰る美鳥に対して感じていた夜々の言葉です。

母親と兄は実家の北海道に残ったということで、美鳥は本当に一人ぼっちだったんですね。「おかえり」と、本来なら言ってくれる家に帰ることが出来ることが、どれだけ幸せなことなのか痛感します。

美鳥の幸せを願わずにはいられません。

それって円錐からしたらどう思うんだろ。

見てる方向が違うだけの人がさ、奥行き無視して勝手に「丸だ」「三角だ」って言い合って。

それって円錐からしたらどう思うんだろ。

ー潮ゆくえ

塾で希子の解答に、「違う解き方でも同じ答えになるから不思議だよね」という話から、4人それぞれ違う印象を持った「美鳥」が同一人物なのか答えあわせをしに行ったと話しだしたゆくえ。

結果同じ「美鳥」ということが分かったけど、たどり着くまでが全然違っていて、同じ答えとは思えなかったと話すゆくえに、希子が円錐に例えます。

見え方次第で「丸」にも「三角」にも見える円錐。色々な見え方が出来ますが、円錐からするとただの円錐なんですよね。

同じ人でも、周りからは「優しい人だ」「機嫌の悪い人だった」「ぽわぽわした人」「喧嘩してた人」などと違う意見で見えているのは、当時の背景や環境も影響しているからかもしれませんね。

ずるいよね。掠り傷だけいっぱい付けて。

”いじめじゃない”って言い訳できる程度にしてるんだ。

”被害妄想”とか便利な言葉使える感じの。

いっそぶん殴ってほしいよね。ずるいよね。掠り傷だけいっぱい付けて。

ー潮ゆくえ

希子のクラスメイトの穂積朔也が、クラスのみんなから希子がどう扱われているかを説明した後のゆくえの言葉です。

「いじめだ」とはっきりさせないようなやり口で、希子のことを悪く言うクラスメイトに対して、朔也は”なんとかしたい”と悩み、ゆくえに打ち明けます。

冒頭のシーンでもありましたが、小さな掠り傷だとしても、たくさん付けられたら死んでしまうことだってあるのです。

決して人事ではなく、今の世の中SNSなどで誹謗中傷というのはよく耳にする言葉です。一人ひとりがそれは本当に発信していいのか、思い止まり気をつけていきたいですね。

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”みんながあの子のこと嫌いだから”っていう理由で”みんな”にならなかったのはすごいよ。

”みんながあの子のこと嫌いだから”っていう理由で”みんな”にならなかったのはすごいよ。

それだけでその子は救われると思うよ。

ー潮ゆくえ

クラスメイトの中には、「みんなが嫌いだから嫌い」という人もいる中、朔也はその”みんな”の中の1人にならなかっただけでも、希子にとっては救いですよね。

いつの時代になっても、学校での「いじめ」は悲しいことになくなっていません。

”みんな”の多数派から外れることは勇気がいることですが、正しい少数派を選んだ朔也は本当にすごいですよね。

このことを美鳥に聞いてもらったゆくえ。「当時は私も塾のみんなから嫌われていた」という美鳥に、「みんなじゃないよ。私と赤田は好きだったよ。好きだよ。」と言ったゆくえも素敵でしたね。

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第9話

いちばんすきな花 第9話

人から教わったものが、他の人に繋がっていくのって面白いなぁって。

人から教わったものが、他の人に繋がっていくのって面白いなぁって。

ー志木美鳥

ゆくえが高校時代に通っていた塾の講師をしていた美鳥。

ゆくえに「なんで塾講師になったのか」と聞かれた時の、美鳥の言葉です。

美鳥は椿に将棋を教えてもらい、夜々にそれを教えている過去があります。

こうやって人から教わったものが、他の人に繋がっていくのは確かに面白いし、素敵なことですよね。

みんなもっと他人に無関心に生きたらいいのにね。

男女が2人でいたら恋愛しかありえないって思う人もいる。それはそれ。

でもだからって、2人の関係は恋愛だって決めつけるのは、暴力。

みんなもっと他人に無関心に生きたらいいのにね。

判定したくて仕方ないんだよね。

ー志木美鳥

高校の頃のゆくえと、塾講師をしていたときの美鳥の会話で、「赤田と2人でいたら、彼氏なのか、好きなのか」と言われたというゆくえに返した美鳥の言葉です。

その頃生徒に悪い関心を向けられていた美鳥だからこその言葉かもしれません。

人は何かにつけて判定したくなってしまう生き物なんだと思います。

もっと他人に無関心になれば、今世の中で起きている誹謗中傷やいじめなどが少しでも減るのかもしれません・・。

「関心を持たれる」とは本当に良し悪しなんだと思います。

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無理やり理由つけて、好きとか嫌いとか決めなくていいんだよ。

好きに理由とかないでしょ。

ある人もいるだろうけど、なくてもいいんだよ。

無理やり理由つけて、好きとか嫌いとか決めなくていいんだよ。

ー志木美鳥

高校時代のゆくえとファミレスで勉強していた時、美鳥がそばに飾っていたガーベラを見て「いちばんすきな花」と言い、ゆくえが「なんで?」と聞いたことに対しての美鳥の言葉です。

この言葉は、第4話でゆくえが紅葉の絵を「好きだ」と言ってくれて嬉しかったと、紅葉に言われたことに対して返した言葉と同じですね。

「良いとか悪いには理由がいるけど、好きとか嫌いに理由はなくていいんだよ」

美鳥から受け継いだ言葉だったんですね。それが紅葉に繋がっていったと考えると、なんだか素敵ですね。

逃げて正解だよ、と思えた。

逃げて正解だよ、と思えた。

いつか、本当の美鳥ちゃんでいられる場所で、誰かに必要とされててほしいと願うだけだった。

ー潮ゆくえ

突然塾講師を辞めてしまった美鳥に対して感じたゆくえの言葉です。

自分を嫌う生徒から悪い関心を向けられ、あることないことを陰で言われたり、上司からも事情を聞かずに叱られたりしていた美鳥。

苦しみながらそこに居続ける必要はないんですよね。

そんなときは逃げていい。逃げることは間違いじゃない。恥ではない。

そう言ってくれているような気がします。

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好きじゃない人と好きじゃない話して、楽しくないのにヘラヘラ笑って虚しくないの?

好きでもない流行ってる歌歌って、話し合わせるために興味ないドラマ観て、丁度いい女の子好きってことにしてるんだ。

友達と友達するために。

他人の噂話で盛り上がって、何が本当で何が嘘かには興味なくて、その場しのぎの会話ばっかり。

好きじゃない人と好きじゃない話して、楽しくないのにヘラヘラ笑って虚しくないの?

ー志木美鳥

紅葉が高校生の頃に副担任をしていた時の美鳥の言葉です。

好きでもないクラスメイトを「友達」と呼んでいる紅葉に対して、美鳥は疑問に思っているんですね。

ですが、この言葉を聞いた紅葉は、「周りに合わせるのが正解」だと思っていたけど、その間違いが分かっただけでどうしようもなく救われています。

私も周りの話に合わせるために、興味のないドラマを見たり、雑誌を読んだりしていたな、と思い出しました。

社会に出て気づくことができましたが、狭い学校社会の中では、そうやってやり過ごしていかなければ取り残されてしまうような気がしていたのかもしれません。

嫌いな自分を否定してもらうことで、自分の気持ちを肯定してもらえた。

自分自身は何も変えられなかったけど、嫌いな自分を否定してもらうことで、自分の気持ちを肯定してもらえた。

-佐藤紅葉

先述した美鳥の言葉に対する紅葉の言葉です。

周りに合わせて過ごしていた自分が嫌いだった紅葉は、それを美鳥に否定してもらったことで「自分の気持ちが間違っていなかったんだ」と気づくことが出来ました。

ずっと「違和感を正解」だと思って生きている人も多い中で、紅葉のように指摘されて気づくことが出来る人は数少ないかもしれません。

美鳥は紅葉の気持ちを救った自覚はないかもしれませんが、こういう言葉って忘れないものですよね。

不機嫌なわけじゃなくて、感情を殺してただけなのかもしれない。

不機嫌なわけじゃなくて、感情を殺してただけなのかもしれない。

俺が友達の前で笑うしかないみたいに、怒るしかなかったのかもしれない。

自分の知らないところでいいから、いつか先生に帰りたい場所が出来ることを願うしかなかった。

ー佐藤紅葉

紅葉が高校生の頃はいつもイライラしていて不機嫌だった美鳥。

当時結婚していた美鳥でしたが、結婚生活が上手くいかず感情がなくなっていたようです。

自分の家なのに「帰る」ではなく「行く」と言っていた美鳥に対して、「帰りたくない場所」なんだと察していた紅葉。

感情を殺すことなく、ありのままでいられる「帰りたい場所」が出来ることを願ったんですね。

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ゴミ袋どこにあるか分かるって、「暮らしてる」ってことだよ。

いいねみんな。ゴミ袋の場所まで分かるって。

ゴミ袋どこにあるか分かるって、「暮らしてる」ってことだよ。

「帰る場所」ってことでしょ。

良かった。みんなに帰る家あって。

ー志木美鳥

椿の家で、美鳥も含めて5人で夜ご飯を一緒に食べた際、後片付けをしているときにゴミ袋の場所を聞いた美鳥。

4人全員がゴミ袋の場所を教えたことに対して言った美鳥の言葉です。

確かにゴミ袋の場所なんて暮らしている人にしか分かりませんよね。

いかに4人がこの場所で集まり、多くの時間を過ごしたかが伺えます。

この4人が出会えたって思うと、今まであったこと全部意味があったって思える。

私はみんなと2人ずつで出会ったから、それは変わらなくていいの。

仲間に入れなくていいし、むしろ良かった。

この4人が出会えたって思うと、今まであったこと全部意味があったって思える。

良かったって思える。それくらい4人が仲良いんだもん。

ー志木美鳥

北海道に戻る美鳥を見送りにきたゆくえ。5人で集まった時に、「みんな楽しかったって」と伝えるゆくえに、美鳥が返した言葉です。

4人の仲の良さに、美鳥は少し疎外感を感じてしまいますが、2人組が好きだという美鳥は「5人でなはかった」と話します。

2人ずつで出会ったので、仲間に入れなくてもそれぞれのことが好きだと言います。

自分が出会ってきた4人が、不思議な縁で出会ったことを知って、今まであったこと全部に意味があったと思えたんですね。

本編でも将棋やご飯や言葉など、要所要所で繋がりを感じました。

きっと私たちも、知らないところで、色々な形で何かが繋がっているのかもしれません。すべてのことに意味があるんだと思えると、少しだけ丁寧に生きてみようと思えます。

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第10話

いちばんすきな花 第10話

そんな人生だったけど、時々ぽつんとみんなとは違う人がいて間違い探しの答えみたいに、一度見つけると気になって仕方なかった。

勘違いされる人生だった。

間違い探しをしようにも、見比べる2つの絵の片方が別物とすり替えられてしまっていた。

あまりにも全部が間違っていて、指摘のしようがなかった。

そんな人生だったけど、時々ぽつんとみんなとは違う人がいて間違い探しの答えみたいに、一度見つけると気になって仕方なかった。

その4人が正解なのか、間違いなのかは分からないけど、私にとっては間違いなく救いだった。

ー志木美鳥

冒頭の美鳥の言葉です。

これまでに、良くも悪くも勘違いされることが多かった美鳥の人生ですが、他のみんなとは違う視点で美鳥を見てくれるわずかな人間(ここでは椿、ゆくえ、紅葉、夜々)の存在が、美鳥の世間に対して諦めた気持ちを救ってくれていたのでしょう。

表面ではなく、美鳥の人間性を見てくれた少数派を、「間違い探しの答え」と言い、「一度見つけると気になって仕方ない」と表現しているところに妙に納得してしまいます。

そういう存在こそ大切に関わっていきたいものです。

大事なのは組み合わせだから。好きな花だけ集めたからって、良い花束にはならないんだよ

大事なのは組み合わせだから。

好きな花だけ集めたからって、良い花束にはならないんだよ

人間関係も同じだよ。

ー春木楓

実家の花屋で椿のセンスを指摘した、弟・楓の言葉です。

「大事なのは組み合わせ」。花束はメインの花を決めてから、その花が映えるように引き立てるような役割をする花を組み合わせていきます。

メインの花だらけになってしまうと、どこを見ればよいのか分からなくなるからですね。

「人間関係も一緒」という楓に、椿は少し考えこんでから「・・・そうだね」と返しています。

楓の言葉は、まるで4人の組み合わせを物語っているようですね。

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恋愛は素敵なことだけど、恋愛以外に楽しみを見出して初めて素敵な人間になれる。

恋愛は素敵なことだけど、恋愛以外に楽しみを見出して初めて素敵な人間になれる。

ー志木美鳥から深雪夜々へ

美鳥からそれぞれに伝言を預かってきたゆくえ。美鳥から夜々への言葉です。

男女の恋愛関係に良い思い出があまりない夜々。恋愛以外の楽しみとは、例えば料理や音楽、美術などたくさんありますね。

すでに恋愛経験をたくさんしている夜々は十分素敵だけど、その他に楽しめるものが見つかれば、もっと深みのある人間になっていくことが出来る、と言っているかのようです。

どうせ何してもつらいんだから、好きなことしてつらくなりなさい

仕事なんて何したってつらい。

どうせ何してもつらいんだから、好きなことしてつらくなりなさい

ー志木美鳥から佐藤紅葉へ

美鳥から紅葉への伝言です。

絵を描くことが好きな紅葉は、バイトをする傍ら、イラストレーターとして活動しています。

仕事で苦痛を感じないことなんてないので、「何してもつらいなら、好きなことをしてつらくなれ」という美鳥らしい言葉ですね。

この言葉には、社会人として働いている方の中には共感する方も多かったのではないでしょうか。

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桜が散って、夏の花が咲き始めるから春は「春」なんですって。

春が「春」なのは、桜が咲くからじゃないそうですよ。

桜が散って、夏の花が咲き始めるから春は「春」なんですって。

一年中春のお花が咲いていたら、春は「春」じゃなくって、他の3つの季節があるから春は「春」、夏は「夏」って言ってました。

秋は「秋」、冬は「冬」。

ー潮ゆくえ

椿が、「桜は自分の名前が「春になる木」という字を書くのに、春じゃないから申し訳なくて好きになれない」という話を聞いたゆくえの言葉です。

春木椿(春)、潮ゆくえ(夏)、佐藤紅葉(秋)、深雪夜々(冬)と、登場人物の名前に季語が入っているのも話題になっていますよね。

そして、志木美鳥さん(四季)。名言かどうかは分かりませんが、この「春夏秋冬」が何かのメッセージのような気がしてなりません。

他の3つの季節があるから、春は「春」。他の3人がいるから、椿は「椿」なんだ、と言っているのかもしれません。

自分が入ると5人組じゃなくて2人組が4つなんだって

4人組に見えるって言ってた。

で、自分が入ると5人組じゃなくて2人組が4つなんだって

ー佐藤紅葉

なるほどね。みどちゃんとの2人組が4つあって、だから、それで4人組が出来たんだ。

ー深雪夜々

第9話で美鳥が4人とご飯を食べた時の話をしている、紅葉と夜々の会話です。

美鳥は、もともと1人ずつと「2人組」として会っていたので、仲が良い4人の中に入ったことで、「5人組」にはなれなかったと言っています。

この気持ちはよく分かります。初めて同士であれば、0からのスタートなのでそのまま〇人組でも違和感なく付き合えるかもしれませんが、すでに出来ているグループに自分が後から入っても、「小さな疎外感・違和感」は拭えないものです。

美鳥の「2人組が4つ」という表現にも、妙に納得してしまうので、脚本家の生方さんは不思議ですね。

嘘を本当っぽく言うのみんな上手いよね

あれ、ネットニュースの見出しみたいな感じ。

嘘を本当っぽく言うのみんな上手いよね

信じられる人はいいよね。傷つける側に回れて。傷つかなくて済むから。

ー望月希子

教室まで来た希子でしたが、周りから何か言われているのを感じ、教室を去ってしまいます。

気にかけ追いかけてきた朔也へ話した言葉です。

普段教室にいないから、いる方が変みたいな言い方をされたことに傷ついている希子。

そんな周りの行動を、「ネットニュースの見出し」と例えています。

クリックしてもらえるように、「嘘を本当のように書いて興味をひく」という一つの手法ですが、間違った情報を信じてコメントし、それに傷つく人もいることを伝えたいのでしょう。

何が本当で、何が間違いなのか。情報が溢れている今、色々な意見に惑わされてしまうこともありますが、自分の目と耳で感じた確かな情報だけを信じられる人間になりたいものです。

他人の間違ってるところみんな好きだから。

間違い探しの答え見つけた時、人に言いたくなるじゃん。

「ここが違う」とか「自分が1番に見つけた」とか。それと同じ。

他人の間違ってるところみんな好きだから。

ー望月希子

いじめについて、学校が退屈だから、他人の間違い探しをして楽しんでいると例えた希子の言葉です。

退屈でつまらないと、人はどうしても何か対象を見つけて「間違い探し」をしてしまうものなのかもしれません。

自分が合っている前提で、他人の間違いを指摘するのは違いますよね。色々と考えさせられる言葉です。

その対象は誰でもよくて、途中で変わってしまうこともあるから、朔也に対して「保健室に来るな」と、敢えて突き放す希子の優しさを感じる場面でした。

しんどい時は、自分の事だけ考えていいよ。

しんどい時は、自分の事だけ考えていいよ。

自分のしんどさが1番でいいの。それはわがままじゃないから

ー潮ゆくえ

学校での出来事をゆくえに話す希子。

「みんなでいなきゃいけないのと、1人でいなきゃいけないの、どっちがしんどいんだろう」と言った希子に対するゆくえの言葉です。

他の人に気を遣いすぎる性格の希子なので、「しんどい時は、自分の事だけ考えていい」と話しているんですね。

自分の事だけを考えることもなかなかに難しいですが、この言葉に救われる人も多かったのではないでしょうか。

人の価値観否定するのはダメだけど、でも受け入れなきゃいけないってことはないよ

人の価値観否定するのはダメだけど、でも受け入れなきゃいけないってことはないよ

そのまま受け入れるのは違う。

ー深雪夜々、春木椿

自分が描いた絵に対して、世間から「ごみ」と心無い言葉を書き込まれ、落ち込んでいる紅葉にかけた夜々と椿の言葉です。

人の価値観はそれぞれなので、それを否定は出来ませんが、そのまま受け入れてしまうと心が病んでしまうことだってあると思います。

「人は人、自分は自分」と割り切って、上手に受け流せるスキルを身につけたいものです。

泊まるのは「寝て、起きる」ってことだけど、住むのは「行って、帰ってくる」ってことでしょ?

泊まるのは「寝て、起きる」ってことだけど、住むのは「行って、帰ってくる」ってことでしょ?

ー潮ゆくえ・佐藤紅葉

椿が引っ越す前に、4人でやりたいこととして、「少し住みたい」と言ったゆくえ。

「泊まる」とどう違うの?と聞く椿に、ゆくえと紅葉が答えた言葉です。

「寝て、起きる」と、「行って、帰ってくる」は同じようでニュアンスが違いますね。より「暮らしている」感じが「行って、帰ってくる」ではないでしょうか。

「帰ってくる家がある」というのは、なんだか安心しますし、「誰かが待っていてくれる」と思うと心が温まりますよね。

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第11話

いちばんすきな花 第11話

自分の事みたいに、自分の事以上に俺らの結婚を喜んでくれてました

女だからやだっていう正義は理解できるし、分かるけど、でも潮はこういう人ですって。

自分の事みたいに、自分の事以上に俺らの結婚を喜んでくれてましたって。

ー赤田鼓太郎

椿の家でカレーパーティーをした帰りに、ゆくえに伝えた赤田の言葉です。

話の流れで赤田に子どもが出来たと勘違いし、大いに喜んだゆくえの姿を見て、赤田はこのように伝えました。

妻・峰子に「潮さんってどんな人?」と聞かれた時に、ゆくえのことを「自分の事以上に自分の幸せを喜んでくれる人」と紹介した赤田。

俺の歌を聴かないと死んでしまいそうってことがあれば、電話しろ。許しが出る」と峰子もゆくえのことを”赤田の友達”と認めていることが分かり、峰子に対しての考えも変わったゆくえ。

最終回で赤田とのこれからの関係性も想像することができ、温かい気持ちになりました。

だから穂積の好きにしていい

しんどい。学校にいるの、教室にいるのしんどい。

だから自分の事いちばんに考えることにした。

だから穂積の好きにしていいよ。穂積の事どうでもいいから、保健室で給食食べたいなら好きにしていいよ。

ー望月希子

塾で穂積と勉強している時にかけた希子の言葉です。

前回第10話で、ゆくえに「しんどい時は自分の事だけ考えていいよ」と言ってもらった希子は、「穂積がしんどい時は穂積の好きにしていい」と言っているのかもしれません。

不器用ながらも、希子は優しい心の持ち主なんですね。

好きな人たちに、自分が何を嫌いなのか知ってもらったら、すっごい生きやすくなった

嫌いって話がちゃんとできるんだよね。

「何が好き」って話ができるのもいいけど、何が嫌いとか苦手とか、そういうのちゃんと言えるの。

好きな人たちに、自分が何を嫌いなのか知ってもらったら、すっごい生きやすくなった

ー深雪夜々

美鳥の引っ越しの手伝いに来た夜々が話した言葉です。

確かに、「何を好きか」という話もいいですが、「何を嫌いか、苦手か」知っている友達がいると少しわがままを言えるような、少し甘えられるような気持ちになりますね。

壁を作って生きてきた夜々が、好きな人には壁を壊せるくらいに成長したように見えます。

周りにもそんな人たちが出来ると生きやすいのかなぁと共感しました。

どっちでもいいんじゃない?人それぞれだからね

男女の友情って、成立するの?しないの?

ー潮ゆくえ

うーん・・・どっちでもいいんじゃない?人それぞれだからね

ー志木美鳥

「優先順位とか分からない」という話から、このドラマのテーマでもある「男女の友情は成立するのか」という話をしたゆくえと美鳥の会話です。

この答えは、第6話の夜々との会話でも繰り広げられました。

その際、ゆくえと夜々は「結局は人それぞれ」と言っています。

その答えが、美鳥の答えと同じでとても満足気なゆくえでした。結局は、人それぞれの価値観、なんですね。

いちばん好きな人は、一人じゃなくていい

勘違いされる人生だったけど、だからこそ、間違いないものが良く見えた。

勘違いがあったから、見つかったもの、出会えた人もいる。

他人の価値観なんて理解できないけど、”理解したい”と思える他人と出会えることはある。

みんなみたいに、”みんな”にならなくていい。

みんなに嫌われてる子なんて、いない。

誰かにとってはゴミになるものでも、他の誰かにとっては大切だったりする。

人はどうしたって変わっていくのに、”なりたい自分”にはいつまで経っても変われない。

他人に決めつけられた自分の価値からは、どうしたって逃れられない。

みんなみたいに”みんな”になれなくて、上手に2人組も作れない。

居場所を探してうろうろしてた4人が出会って、3人がいてくれる場所が帰る場所になった。

いちばん好きな人は、一人じゃなくていい

ー志木美鳥

ドラマ終盤の美鳥のモノローグです。

どの言葉も本当に心に残りますが、最後に美鳥が一番好きな花であるガーベラを4本並べて大事そうに飾りながら、「いちばん好きな人は、一人じゃなくていい」と語った一言に尽きるのではないかと思います。

数々の名言や、考えさせられる言葉に、救われた方、心の中のモヤモヤが少し軽くなった方も多かったのではないでしょうか。

何度も見返して、自分の中に落とし込みたくなる作品でした。まだまだこの世界の日常を見ていたいですね♪

おまけ

おにぎり→おむすび

ポケットにあるよ→ポッケにいるよ

かたつむり→でんでん虫

イラストレーター→絵描きさん

ちゃくせーき

はい、4人でカレー作ろうねぇ

名言ではありませんが、おまけとして椿のかわいい言葉達をまとめました。

夜々が気づいた椿のかわいい変換言葉。「おむすび」も「でんでん虫」も、やわらかい言い方が、優しい椿らしくて素敵ですよね。

これからの椿のかわいい変換言葉にも注目ですね!


今回もたくさんの名言が散りばめられていましたね。

今まで感じていたものを、登場人物の言葉で自覚した方も多いと思います。

「いちばんすきな花」のシナリオブック完全版(上・下)も発売されましたね♪

惜しくもカットされてしまったシーンやセリフも読める、脚本家・生方 美久さんの想いが詰まった一冊は、どんな名言が隠されているのか気になりますよね。

アマゾンからも購入可能なので、気になる方はamazon公式サイトからチェックしてみて下さいね♪

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言葉選びの点においても、脚本家の生方美久さんにたくさんの称賛の声があがっていました。

ゆい
ゆい

まだまだこの4人の物語を見ていたい!

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【いちばんすきな花】話題の名シーンもご紹介!

「いちばんすきな花」には、名言はもちろん、名シーンも散りばめられています。

SNSでも話題になった話題の名シーンもご紹介していきます!

赤田とゆくえのカラオケでのお別れシーン

こちらは、名言集でもお伝えしましたが、別れを告げに来た赤田に、「結婚式までに練習する」と言っていた木村カエラの「Butterfly」を歌って見送った別れのシーンです。

泣きながら歌うゆくえに、もらい泣きした方も多かったのではないでしょうか。

椿が指輪を埋めるシーン

婚約破棄された椿が、指輪を外し、花壇の土に埋めたシーンです。

アイスの棒に「オクサマ」と書いて、まるでお墓のように指輪を供養し、4人で合唱している様子は、SNSでも話題になりました。

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夜々の1人の帰り道

こちらは、女友達にも外見だけで判断されていることに傷ついた夜々が、帰り道に泣きながら歩いていると、「お姉さんひとり?」としつこくナンパされ、

「2人に見えんのかよ!!」

と吠えるシーンです。

今田美桜さんの迫真の演技でした。

お菓子を配りあうシーン

「ゆくえちゃんの席はそこだよ」と、居場所を伝えた紅葉の言葉のあと、椿から始まったお菓子配りです。

言葉は交わさずとも、お菓子を配り合いながら、お互いに「あなたの席はそこだよ」と言っているかのようで、とても心温まるシーンでした。

明日枯れる花を瓶に生けるシーン

いちばんすきな花 名シーン

純恋が椿からもらった、「明日枯れる花束」を、帰り道にごみ置き場にあった瓶に生けて、手を合わせるシーンです。

これには、SNSでも

「明日枯れる花」を友達にあげるはずがない、優しい椿があげたということは、

友達でも恋人でもない他人で、本当のお別れを意味していること。

最後に本来の自分を出せたのではないか。

「今日だけ愛でる」と言って、持ち帰らずに道端にあった瓶に水を入れて生けた純恋が、祈るように手を合わせて帰ったのは、

椿との思い出が少しでも綺麗なままであって欲しかったから。

など、色々な考察が飛び交っているようです。

オクサマに手を合わせる3人と、明日枯れる花に手を合わせる純恋が対照的でしたが、椿と純恋の関係がスッキリ断ち切れた名シーンでした。

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夜々が母親に電話で想いを伝えるシーン

ゆくえの家から帰った夜々が、母沙夜子(斉藤由貴)に電話で今までの辛かった気持ちを伝えるシーンです。

3人の兄を持つ夜々は、唯一の女の子として大事に育てられてきました。ですが、そのために兄達からも羨ましがられ、母親からは理想の女の子像を押し付けられてきた夜々。

その苦しい思いを、ようやく伝えることが出来ました。

SNSでは、泣きながら話す夜々や、沙夜子の言葉に胸を打たれた方が多かったようです。

篠宮が黒崎に電話をかけながら絵を塗りつぶすシーン

高校生の時に、1人だった自分に声をかけてくれた紅葉のことを、「優しい佐藤君」だと思っていた篠宮。

アトリエで、当時「優しいふり」をして声をかけていた事実を知らされ、篠宮は深い悲しみの中、唯一の友達である黒崎に電話をします。

黒崎に電話をしながら、紅葉との思い出であるブランコの絵を、紅葉の好きな黄色で塗りつぶすシーンには、「涙が止まらなかった」という人が続出。

私もその1人です。

篠宮が、傷つき、悲しい思いにありながらも、

「良かった。黒崎君と逢わせてもらえたから。余ってて良かった」と紅葉に感謝している優しい気持ちに胸が切なくなりました。

椿から美鳥、美鳥から夜々へ将棋を教えるシーン

いちばんすきな花 第8話

夜々は以前、「いとこのおねえちゃんに教わった」と話していた将棋ですが、そのいとこは「美鳥」で、その美鳥に最初に将棋を教えたのが椿だったということが分かった第8話。

「向き合って置く」という言葉もそのまま夜々に伝えられ、伏線回収された将棋のシーンにSNSでは、「鳥肌が立った」「椿と夜々ちゃんは美鳥で繋がってたんだ」と感動する声が多く寄せられていました。

また、椿の母から教わったロールキャベツも、夜々に振舞っていて色々と繋がりを感じましたね。

椿から美鳥へ「怪我、もうしてない?」と聞くシーン

いちばんすきな花 第8話

中学生の頃、よく怪我を作って椿の家にきていた美鳥。

美鳥は「これ喧嘩だから」と話していましたが、おそらく虐待を受けていたと思われます。

突然転校してしまい、椿と美鳥はそれっきりでしたが、久しぶりに再会した時に、涙をこらえながら「怪我、もうしてない?」と聞いた椿に、美鳥も「してない。もう喧嘩してない。」と涙を流すシーンです。

椿の優しさに、SNSでは「涙が止まらなかった」「胸が熱くなった」という声が多く寄せられました。

夜々が紅葉の同僚に「ばーか!」と叫ぶシーン

第10話で、紅葉と2人で飲みに来ていた夜々。偶然紅葉のバイト先の同僚が来ており、「佐藤さんと一緒にいて楽しいですか?」という失礼な質問に対して怒りを露わにしたシーンです。

じゃあ黙ってろよ。

知らないやつの事知ったように言うな。

あれだろ、ヤフコメ書いてるのお前らだろ。このコメンテーター気取りが!

ばーかばーか!ばーーーーーーーーか!

と、「やめて、突っかからないで」と抑える紅葉を振りほどきながら吠えるシーンが話題になりました。

相当腹が立ったのか、店を出た後ももう一度戻ってきて「ばーか!」ととどめを刺していましたね。

この夜々のシーンには、「スッキリした!」「最高!」と多くの声が寄せられていました。

4人で遊んだ後、家を去るシーン

いちばんすきな花 最終回 第11話

椿の家の引っ越し作業が終わった後、4人で床に寝ころびそれぞれ思いに耽りますが、紅葉が突然「いっせーの、1!」と指スマゲームを始めます。

音楽のみで4人が楽しそうに遊ぶシーンや、家を去るシーン、子供時代の4人が最後に手を振るシーンに、SNSでは「ぐっときた」「涙が出ました」と多くの声が寄せられました。

意図的に置いていくマグカップも良かったですね♪

篠宮と黒崎の、紅葉の本のシーン

いちばんすきな花 最終回 第11話

第5話で、傷つき合いながら涙の別れをした篠宮が、黒崎と一緒に登場。

黒崎が「これ知ってる?」と差し出したものが、紅葉の絵が載った本でした。篠宮に渡すために2冊持っていましたが、まさかの篠宮も、黒崎に渡すために2冊持っていたのです。

紅葉に「1人でいたから一緒にいただけ」と告白され、傷ついたにも関わらず、やっぱり篠宮の中では「佐藤君は優しい人・応援したい人」であり続けるのだなぁと思い、涙が出たシーンです。

SNSでも、篠宮と黒崎の登場に涙を流した方が多かったようです。

藤井風の演奏シーン

美鳥のモノローグが終わった後、「いちばんすきな花」の主題歌を担当した藤井風さんが登場。

椿の家でピアノで弾き語りを始めたのです。

素晴らしい演奏のバックで、椿、ゆくえ、紅葉、夜々の4人がいつものように集って食事や会話を楽しみます。

美鳥のモノローグからの藤井風の弾き語りという粋な演出に、SNSでは「素晴らしい演出!」「何が起こってる⁉」と大盛り上がりでした。

舞台を見ているような素敵な空間に感動しっぱなしでした!

ゆい
ゆい

素敵なサプライズ演出でしたね♪

「いちばんすきな花」のシナリオブック完全版(上)では、カットされた名シーンや名言も読めます♪

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まとめ:【いちばんすきな花】名言集を全話まとめてみた!話題の名シーンもご紹介!

今回は、共感の声が続出の新木曜ドラマ「いちばんすきな花」の、心に響くセリフの名言集を全話まとめてみました。

登場人物の考えやセリフに、共感する方も多かったのではないでしょうか。

まだまだこの世界観を見続けていたい、心温まる素敵な作品でしたね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

↓「いちばんすきな花」の関連記事を書いていますので、そちらもぜひご覧ください♪

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