パリオリンピックで柔道女子57キロ級決勝で見事金メダルを獲得した出口クリスタ選手。
出口クリスタ選手は、長野県塩尻市で生まれ育った日本人ハーフですが、2017年にカナダ代表としてオリンピックを目指すことを公表し、カナダ国籍を取得しています。
しかし、その国籍選択に、世間からは賛否の声があがっている様子。
今回は、出口クリスタ選手がなぜカナダ代表を選んだのか、その理由について分かりやすく解説していきます。
出口クリスタが日本人ハーフなのにカナダ代表の3つの理由が衝撃的!
出口クリスタ選手は、日本人の母とカナダ人の父を持つハーフです。
日本で生まれ育ち、日本生命に所属している出口クリスタ選手ですが、なぜカナダ代表としてパリ五輪に出場したのでしょうか。
調査したところ、以下の3つの理由がありました。
①オリンピック代表になる確率を高めるため
②カナダの環境が肌に合っていたから
③父親がカナダ出身で、高校時代からカナダに誘われていたから
1つずつ見ていきましょう!
①オリンピック代表になる確率を高めるため
1つ目の理由は、オリンピック代表になる確率を高めるためです。
出口クリスタ選手は、高校時代から「オリンピックに出場したい」という強い思いを持っていました。
しかし、日本の女子柔道界、特に57kg級は世界最高レベルの実力者が揃っており、代表の座を勝ち取ることは極めて困難だったのです。
出口クリスタ選手は、確実に東京オリンピックへ出場するため、2017年にカナダ国籍を取得したんですね!
しかし、東京オリンピックへの出場は残念ながら叶いませんでした。
・新型コロナウイルスの影響で、代表候補である出口クリスタ選手とクリムカイト選手の直接対決が中止。
・2021年世界選手権で上位に入った方をオリンピック代表に選出することが決定
・2021年世界選手権で、出口クリスタ選手は準決勝で日本人の玉置桃選手に敗れ、3位決定戦でも敗れて5位に終わる
・一方、クリムカイト選手は決勝戦で玉置桃選手を破って優勝し、東京オリンピックの代表入りが決定
東京オリンピックへ出場するためにカナダ国籍を選んだ出口クリスタ選手にとっては、辛い結果となってしまいました。
②カナダの環境が肌に合っていたから
2つ目の理由は、カナダの環境が肌に合っていたからです。
出口クリスタ選手は、カナダ人の超ポジティブ思考が自分に合っていたと語ります。
「カナダのチーム内ではすごく気持ちの切り替えが早くて、負けても怒られない。次、頑張ろう!って、超プラス思考なんです。
それが私の性分にウマが合ったというか。今これだけ結果が出てるのも、技術面よりも、メンタル面のほうが大きいと思います。
『負けてもいい』というスタンスが、すごくやりやすい。以前は『負けたらあとがない』でした。
それが『負けても次がある』となれば、必要以上に気負う必要もないし、だから、決勝に進出する確率も上がっているんだと思います」
引用:Number Web
カナダでは、ピアスを付けたり化粧をしたりしたまま練習していて、初めて見た時には衝撃を受けたのだそう!
カナダ代表のセレクション段階だった出口クリスタ選手を、
心配しなくても大丈夫。グレードを下げて、次の大会に出てみよう!
とチーム側がポジティブだったことからも、のびのび挑戦することができ、成績も伸びていったようです。
③父親がカナダ出身で、高校時代からカナダに誘われていたから
妹のインハイ前の練習に付き合った。
— 出口クリスタ/Christa Deguchi (@10CMD29) August 8, 2015
すごーーーーく疲れた。
でも自分も勉強になったから◎。 pic.twitter.com/othnwcABp0
3つ目の理由は、父親がカナダ出身で、高校時代からカナダに誘われていたからです。
出口クリスタ選手の父親は、トーマス・テイラーさんで、カナダ出身の英語教師です。
トーマス・テイラーさんは、日本で英語を教える中で日本文化に魅了され、最終的に日本に永住することを決意したのだそう。
両親は家の中では英語だったことから、出口クリスタ選手も自然と英語を話せるように。
そのため、カナダを身近に感じて育ったようです。
このような経緯もあり、高校の時にはカナダからスカウトを受けていたのだそう。
「高校の時にカナダからお誘いは受けたことがあるんです。ちょっと迷ったっちゃあ迷ったけど、そんなシリアスに迷いませんでした。」
引用:Number Web
「自分には選択肢がある」という程度の認識で大して気に留めなかった出口クリスタ選手ですが、大学に入ると不振に陥ります。
そんな中、女子カナダ代表コーチのサーシャ・メーメドビッチ氏が訪れ、父と母を含めた四者面談を行なうと、
カナダ、アリかも!
と大きく揺れ動きます。
柔道の先輩・後輩30人くらいに相談したところ、なんと9割が「絶対カナダの方がいい!」と背中を押してくれたのだそうです。
「20人かな、いや、30人くらい聞いたのかな。これまで自分を育ててくれた先生だったり、ずっと一緒に柔道やってきた先輩や同級生に。
9割以上が『絶対カナダのほうがいいよ』って。勝率というか、オリンピックに出ることを目標とした場合、カナダのほうがいい。みんなそう言ってくれました」
引用:Number Web
ちなみにご両親は、「どっちでもいい。自分の好きなようにやりなさい。そこに私たちは口出ししない」と出口クリスタ選手の選択を尊重してくれたようです。
周囲が押してくれたこともあり、出口クリスタ選手はカナダ代表になることを選んだようですね!
出口クリスタの国籍選択に賛否の声⁉
出口クリスタ選手は、先述したように「オリンピックに出たい」という一心で、迷いながらも周囲の後押しがあったことで、2017年にカナダ代表になることを選択しました。
東京五輪は無念の落選となりましたが、パリ五輪では世界ランキング1位として臨み、見事に金メダルを手にしました。
出口クリスタ選手は自身のSNSに金メダルを手にする写真を投稿して優勝を報告。
日本のファンなどから多くの祝福の声が寄せられる一方で、一部から心ない投稿があり国籍の選択をやゆしたり、人種差別的な用語まで浴びせられる誹謗中傷も見られたのです。
Disgraceful goldmedal kkkkk
不名誉な金メダル。
더러운 금메달 ㅗ
汚い金メダル。
Do you guys really think this judo player did well and won at the final match? Really??
皆さんは本当にこの柔道選手が決勝戦でいい成績を収めて勝ったと思いますか?本当に?
しかし、大半が出口クリスタ選手の栄光を称えるものでした!
ジャンクスポーツ見て国籍変更に悩んでた頃から知ってます!日本で生まれ育ち、たくさん悩んで努力したと思います。金メダル取った時、めちゃ嬉しかった。これからも応援しています。
最高です
心からおめでとうございます
国籍は関係ない❕
これを受け、2024年8月1日、出口クリスタ選手はSNS上に日本語と英語でメッセージを投稿。
誹謗中傷について、「コメント欄を見ていて悲しくなる」と記した上で、「他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいんじゃないでしょうか」と抗議しています。
「オリンピックに出場する」という夢を、有言実行した出口クリスタ選手。
たくさんの迷いと覚悟があったと思いますが、多くの人はその選択を認め、称賛しています。
パリオリンピックでは、審判やアスリート選手に対する誹謗中傷が増えており、大きな問題になっています。
オリンピックに出場するために、これまでに想像できない程の努力と苦労を経験してきた選手達。
誹謗中傷する前に、一度その人物の背景を想像し、本当に発信するべき言葉なのか考えてほしいものですね。
まとめ:出口クリスタがカナダ代表の3つの理由が衝撃的!国籍選択に賛否の声⁉
今回は、出口クリスタ選手が日本人ハーフなのに、なぜカナダ代表なのか、その理由についてご紹介しました。
たくさん悩んで選択した先に、一番輝く色のメダルが待っていたんですね!
国籍など関係なく、確実にたくさん努力してきた出口クリスタ選手の実力です。誹謗中傷など気にせず、堂々と胸を張って頂きたいですね!
ちなみに、出口クリスタ選手がイケメン美女すぎる!と話題になっています。こちらの記事で詳しくご紹介しています↓
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